先日の見学会で、疑問に思っていた断熱塗装を日曜日、いろいろ調べていました。
昨日のブログは
こちらから。
実は、私、サラリーマンの仕事で断熱のことをちょっとだけ研究したことがあります。
ただ、すぐにプロジェクトつぶれて、ここ何年もこの仕事から離れていたので、知識は余りありません。
久々にいろいろ何時間も学会資料などを見ていました。
話は変わりますが、私、根っからこういう技術を知ることが好きなので、晴れた日曜日に学会論文や特許を読んでいても苦になりません。そのため、飲み会等でもう私に何故サラリーマンやめないと聞かないでください。
毎回聞かれて、正直、もう何百回も同じ回答するのに疲れています。
<お金がある=サラリーマンをやめる> と言う理屈は正直私にはありません。
<お金があって、かつ、好きな仕事ができなくなる=サラリーマンをやめる> です。
ただ、もう年金もらえるまでの間、普通に生活するレベルのお金はだいぶ確保できましたので、仕事がおもしろくなくなった時点で退職活動をすることになると思います。
それもそんなに遠くはないでしょう。
話を戻します。
昨日の断熱塗装の件です。
商品は「断熱くん」、宣伝には
夏野太陽熱(高温放射熱)と冬の寒気(低音放射熱)両方の放射熱を遮ります。さらにたった厚さ約1mmの塗膜でありながら、一般の断熱材と同等の低熱伝導特性(熱が伝わりにくい特性)で、室内外への熱の移動をブロック!さらに、防露や防音にも効果を発揮する多機能水性断熱材です。
とあります。
ぱっと読むと、本当?
もしかしたら知らない間に画期的な技術開発ができたのか?と半信半疑でいました。
熱は放射と伝導と対流の三つで伝わるはずです。(昔物理でやりましたが、忘れました)
放射熱は電磁波で伝わるもので、これを遮るのは、とにかく熱波を反射する。
正確には遠赤外線などの長い周波数の熱線を吸収させずに反射すれば温度は上がりません。
たとえば、色は黒より白のほうが反射率は高いです。また、鏡面にすればするほど反射率はあがります。
ダイクロイックフィルターのようにある波長だけをコントロールしているわけではなく、可視光線の領域も反射させれば、熱線の領域も反射させるということです。
これだけでもかなりの温度上昇は防げます。
反射率が低い=吸収率は高いです。そのため紫外線吸収の日傘で黒が多いのもこんな理由もあります。
さらにに熱線(遠赤外の領域)をカットする、高度なものは、薄層のコーティング膜の厚さを変えて熱線領域の波長の光(電磁波)を反射させて熱が裏側に伝わらないようにする技術だったと思います。
良く、赤外線吸収ガラスなんかはありますね。
わが家もこれですが、実際に、冬場なんかは窓明けたほうが暖かいです。
今回のも極小のセラミックでそんな層とか空気層をつくっているのだと思いますが、きれいなコーティング膜ではないので乱反射による吸収で消える熱線が必ずあって、その層そのものを熱くしていきます。
それでも、表面温度は上がりますから、ここから層の表面から裏面に熱伝導がおこります。
カタログを見ると、確かに伝熱係数は通常のグラスウールなどにくらべて1/3-4になっています。
グラスウールなどの原理は空気は伝熱がないので、空気層をいっぱい入れれば、伝熱が遅くなる原理ですが、これはセラミックで細かい空気層を作ってより性能が上がっているのだと思います。
ただ、そこで、大事なのが熱容量のはずです。
これは、単純に体積です。要するに膜が厚いほうがその層に蓄えられる熱量が大きくて、裏側に伝わるまでに時間がかかります。
今回のは1mmですから、ほとんどその効果はないと思いますが、どうなんでしょうか。
今までの断熱材が厚いほうが断熱性能が高いという風に簡単に理解してもいいのではないかと思います。
ということで、結論は、何もしないよりは放射熱をつたえにくいにのは間違いありませんが、膜の裏面温度が上がってしまえば、RCに熱をどんどん伝えてしまうので、真夏や真冬はかなり厳しいような気がします。
と、えらそうに書きましたが、正直、この辺は私の専門とは違いますので、できれば、もっと正しい知識をお持ちの方がいた場合、こちらか、ご自身のブログに書いていただければ、是非、理解したいと思います。
よろしくお願いします。
いつもありがとうございます−−>

健美家コラム更新しています−−>
こちら
私もあまり詳しくはないのですが・・・