自己ブランディングの一つに本を出版するというものがあります。
これから不動産を勉強しようとか、不動産に興味があるという人はどうしても業界で有名である方、たとえば本を出している、セミナー講師をしているなど、そういう方を信じます。
私の知る限り不動産関係では、ブログなどを書いてそれなりの読者が出てくると、本を出さないかとオファーがきて、その後セミナー講師などをするような流れになっています。
なんでもそうなんですが、当初は純粋な流れであっても、その仕組みがわかってくるとそれをうまく利用するという方法がとられます。
その中で私が最悪だと思うのが、自分の高額な勉強会に勧誘して不動産ではなくそこから利益をあげることを目的としての商業出版です。
出版するには数百万のお金がかかります。
そのため、売れない場合は出版社は持ち出しになってしまいます。
最低でも3000-5000部うれないと費用を立替えた出版社は赤字になってしまいます。そのため、それなりに認知がある人でないと、なかなかその費用を持ってくれません。
さらに、出版社は書店や取次にも20%ずつぐらいは払わないとならないし、売れた分の印税(大体7-10%)も著者に支払わないといけないので、なかなか大変な商売です。
まあ、数万部も売れれば、出版社は相当な利益を出せるのですが、今は不動産本も良くて1万部くらいで、たいていは3000から5000の初版で終わるものがほとんどです。
そのため、そんなに多くの方が同じような本を出せるというのはちょっと不自然なんです。
まあ、不動産投資はビームなので、そのハードルは下がっていることは事実ですけど、それにしても出すぎと感じている人は多いと思います。
本を出すということはそれをブランディングにしたい人にとっては非常に重要なことなんです。
そのため、通常オファーを受けて出版するのとは別に、
・印税がいらないから出してもらいたい
・費用を自分で出して出版したい
という人が出てくるんです。
本の負担した金額は自分の勉強会に何人か入ってくれれば回収できると考える人がいてもおかしくないんです。
だから、読む側も本を出しているということだけではなく、どこの出版社からだしているのか、その出版社はどういう出版社なのかという知識までもたないと、今の不動産投資の環境の中では勝ち組にならず、単なる養分にされてしまうのです。
また、アマゾンの売れ行きNo.1というのも、仕組みを知れば操作できちゃいます。
アマゾンは一定期間に売れたランキングで順位を決めています。(1時間以内と24時間以内の組み合わせらしい)
そのため、ある方により生み出された方法が、アマゾンキャンペーンで一定の期間に買ってもらうようにお願いすることです。
最近は、本を出すとそれと同時に期間限定でおまけをいっぱいつけて、本を発注してもらうことをやる人が多いですね。
それによって、少なくともどこかの一時間ではNo.1になれてしまうのです。
だから、アマゾン売れ行きNo.1というのも操作できてしまうのです。
だから、そういう肩書だけを信じるのではなく、本であれば、書店で何刷までいっているのか?(本当に売れていれば3刷りや5刷りくらいは行きます。)まで、見ていかないと、わからないのです。
もちろん、自費出版は自分の信念に基づいて行う人もいるので、すべてが悪いわけではありません。ただ、今はこういうことを利用して自分を普通より大きく見せる手法を使う人がそれなりの数いることを読み手は理解しないといけません。
ブログランキングなども同じです。全然更新しないのに上位にいたり、販売や勧誘の記事をアップするとスルスルと上位に来る人がいます。
これも、仕組みをしれば可能なんです。
AKBのCD販売枚数と実際に購入した人の違いみたいなものです。
ということで、やはりこれから勉強しようとしている人は信頼できる人を見つける力を身に付けてから、高額なお金を払うようにしましょう。
年間1万円も出せば、相当ないい不動産の勉強会のような集まりは各地にあります。
お金で時間を買うという言葉に惑わされないでください。
自分の知識をしっかりしたものにしないと獲物を狙っているハンターの餌食になってしまいます。
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